徳島 派遣ナース

お看取りするとき

終末期の方が多い、私の病棟では看取りもかなりの確率であります。最近では遠方の人や、身寄りがない人など家族関係が複雑だったり、家族に囲まれることなく看取りになる方も多い印象があります。それはそれで寂しいものがありますが、一方で家族が絡んでいるがゆえに複雑になってしまうことも多々あります。
 時折みかけるのは、めったにこない遠い親戚などがたまに面会に来て、「こんなに弱っているとは思わなかった。ここにきてからこうなったんじゃないか?この状態を説明しろ」といった感じで迫ってくることです。しかるべき病状ゆえにこうなっているのだ、ともはっきり言うわけにもいかず、そこはドクターから説明してもらいますが、真っ先に矢面に立たされるのはもちろん看護師。そういう苦情をまるごとドクターに伝えるのも角がたつし、看護師がクッションになってうまいことドクターの機嫌を損ねないように伝えたり、それも仕事のうちかもしれませんが、肉体労働よりもよっぽど疲れると思ってしまいます。
 終末期では、全身状態が悪化してレベルが低下してもしばらく低空飛行で過ごされる方もいますが、呼吸が弱くなってきたな、あれ?脈も弱い・・・と思っているうちにあっという間に看取りの状況になってしまう方もいます。家族によっては、散々放っておいて「最期だけは呼んでほしい」とか「最期の一晩は付き添ってあげたい」なんて無理なことを言う人がいます。私たちもなんとなく今後の流れはわかりますが、さすがに「いつ」なんて明確にはわかり得ません。
 そういう家族には、「バイタルが少しあやしい」と思ったら、迷わず連絡するようにしていますが、思ったより遠くにいて時間がかかるとか、連絡がつかないとかそういうこともあって、毎回本当にはらはらします。なんだか、家族が来るまではなんとか持ちこたえて?!!なんて思ってしまったり、変な気の揉み方をすることがよくあって、非常に疲れます。死は一度きりだし、患者さんのため、家族のためにできるだけよい看取りの時間を過ごしてもらいたいと思ってのことですが、この看取りを巡るやりとりには本当にぐったりと疲れます。